東京公演からあっと言う間に20日が経ってしまった。しかしその印象は全く衰えず、
むしろ私の中では様々な展開をみせていた。
人間の知りたいという欲望、その欲望が満たされた瞬間がそうであると知りつつ、破滅
へ向かって突き進んでいくオイディプス王の姿はあまりに痛々しい。真実を知らずには
いられない王の姿は刹那的であるとさえ言える。萬斎氏の演ずるオイディプス王は
このあたりの内面的描写が実にリアルである。ここでいうリアルとは、舞台特有の、
ややもするとデフォルメされがちな舞台演技とは一線を画しているという意味だ。
狂言師でも舞台俳優でもない野村萬斎、そのどちらでもないオイディプス王の姿こそ
がこの舞台で必要とされたのではないだろうか。
この日は自身2回目の鑑賞ということもあって少し余裕も出来、表情の一つ一つ、
目の動きから台詞運びまで十二分に堪能できた。ただ、ドラマシティーはコクーンに |
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